超音波を利用して、かつらの丸みを作ります、
こちらの動画は、かつらの丸みを作る為に、機械を使って作業をしているところです。
かつらのベースに使用する素材は、大きく分けると人工皮膚とネットに分かれます。
かつらのベース全面を人工皮膚にする場合もありますが、通気性が無い、壊れやすい等の理由から、分け目やフロント、つむじなど一部分を人工皮膚にするというのが、主流です。
一方、かつらのベースには、やはりネットを多用します。 ネットの種類も色々ありますが、そのほとんどは、繊維を縦横に編んだものが基本となります。
繊維と繊維を編んだだけなので、そのままでは、ただの平面です。この平面を頭の形のように丸めていくのが、この行程です。
この丸みを作るやり方は、他にもありますが、かつらのネット素材や用途に応じて使い分けています。
そして、この溶着の工程を繰り返し行なっていく事によって、頭の形に沿ったきれいな丸みと、繊維の縦横の接点を溶着する事により、かつらのベースとしての強度が数倍上がります。
一見、地味な作業工程ですが、必要不可欠な行程です。