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かつらはAN社の製品を20年以上使用していました。
その間、合計3つ作りました。
次のかつらを作らなくてはいけない状況だったが、有名メーカーのものは高過ぎると感じていました。
現在使用していたものの破損がはげしく、次のモノをどうするかと思っていたところ、たまたまネットでこちらを見つける事が出来ました。
単なるネットで注文という事では、注文しようとは思わなかったですが、実際にサンプルが見れたという事が決め手でした。
(ネットで買える安いものは、どうせ粗悪品だと思い込んでいました。)
サンプルセットで品質の高さを確認出来ましたので、サイズや髪の毛の色等を決めて、すぐに返送しました。
納期はコロナのせいもあって遅れましたが、きちんと経過の説明をしてくれて良かったです。
しばらく待って届いたかつらは大変満足できるものでした。
初め届いた時は、少し馴染みが悪いかな?と感じましたが、福井さんのアドバイス通りに洗ってセットしてみたら、よく馴染むようになりました。
これで今回の製品が壊れたとしても安心して次も頼める価格だという事です。
この価格ならスペアを作ってもいいかも?と思いました。
AN社では行く度に次のものをすすめられ、価格も70万円!とかでスペアなんてとんでもないと思っていましたから…
近い内に白髪を少し増やしたものを注文したいと思います。
今後もよろしくお願いします。
店長より
今回は、かつらは20年のご使用歴で、傷んでいるので新しいものを作りたいという50代のお客様です。
AN社では行く度にスペアを勧められるとの事ですが、高くてとんでもないとの事です。
皮膚が弱いのでかつらのテープ装着は無理?
ご存知のように、かつらの装着方法は、大きく分けて”ピン”と”テープ”です。
自毛が残っていれば、ピン。
自毛が無ければ、テープ。
と考えれば、ひとまず間違いはありませんが、
近年は
・付けっ放しをしたいから、毛を剃ってテープ
・接着剤で、ガチガチに固めて連続装着
なんていうケースも有ります。
ただ、基本的には、毎日の洗髪時にはかつらを外して、
・自毛は自毛でしっかり洗う
・かつらはかつらで、優しくしっかり汚れを落とす
のが、かつらにも頭皮にも一番いいですね。
まあ、様々な事情で付けっ放しにせざるを得ない方もいらっしゃいますが…
ところで、かつらに使う両面テープで、肌は荒れるのでしょうか?
答えは、
「荒れる方は一定数いる」です。
かつら業界で古くから使われている両面テープは医療用で肌に優しいものですが、それでも肌が荒れる方はいるのです。
もっとも、人によって反応するものは様々で、市販のシャンプーやリンスでも荒れる場合も有ります。
また、毛染め(白髪染め)や、パーマ液は時に重度のアレルギーを引き起こす事もあります。
かゆみや、赤み・腫れ、しびれやけいれん等、症状は様々です。
ただ、かつら用の両面テープでは、そこまでの重度の症状ではなく、多少のかゆみや赤み程度で済む場合がほとんどです。それでも、長年使用するものなので、とにかく少量を試す事が肝要です。
A社のテープはダメでも、B社なら大丈夫。
A社の普通のテープはダメで、強力テープならOK。
等と、製造メーカーや商品によって大丈夫なケースも有りますので、まずは少量を目立たない所で試してから、本格的に使用する事をお勧めします。
価格70万円のかつらとは?
さて、今回はだいぶ傷んでいるので、作りたいけど高いので作れないと言われていました。
現在の製品も見るからに傷んでいるので、メーカーにカットで来店の都度、勧められていたとの事です。
ただ、その価格が
「70万円!」
という事です。
他にも同様の話は、
・女性用で60万円と言われた
・全体かつらで60万~70万と言われた
等と、聞きます。
勿論これは、1社だけではなく割と有名なメーカー何れも同様です。
確かに、大手メーカーでは、宣伝費や人件費、設備の維持費や商品の開発費、仕入れや手数料など、様々なコストが価格に反映されるので、中小の会社よりも価格が高騰するのは分かりますが、ちょっと高過ぎると思いますね。
全てのかつらがこんな金額という事ではないでしょうが、60万円や70万円で販売しているのも事実なのかと思います。
かつらの製造国は、ある程度決まっていますので仕入れはどこも同じようなものです。
また、
・自社工場なのか?
・どれぐらい自社の社員が関わっているのか?
・どれぐらい生産枚数が有るのか?
これらによって、仕入れは上下しますが、数倍変わるというほどでもないはずです…
諸々考えても、大手メーカーでも30万~40万ぐらいが妥当かな?と思っています。
これ以上価格を上げなければ、採算が合わないということであれば、おそらく他の部分でコストをかけ過ぎだと思います。
偉そうに言うつもりはありませんが、売上高を気にするのと同時に、無駄なコストや不採算部門の縮小を検討した方が、利益率は上がると思います。
収益構造が改善すれば、自ずと資金に余裕ができるので、無理の無い販売をする必要もありませんし、顧客の囲い込みに費用を充てる事も出来ます。
ぜひ、かつら大手2社には頑張ってもらって、衰退しているかつら業界を盛り上げて欲しいものです。
さて、今回はお届け後に
「なんか、見本の方が馴染みが有りましたが?」
とお電話が有りました。
当然ですね。
新品時は一番馴染まない時期なので、まずは洗って自分の好きなようにセットする事が重要です。
1回よりも2回、2回よりも3回
と言う風に、”洗ってセットする”を繰り返すと、どんどん自毛に馴染んできます。
衣類でも、新品時はノリが効いていてゴワゴワしますが、何度か洗って着ていく内に馴染んできますよね?
かつらも身に着けるという意味では、衣類と全く同じですので、どんどん自分流にセットして下さい。
その後、
「言われた通りに何度か手入れしたらだいぶ良くなりました!」
「近々、スペアも考えています。ありがとうございます。」
と言われていました。
そして、後日、白髪を少しだけ増やしたご注文を頂きました。
製品も気に入って頂きまして何よりでございます。
今後ともよろしくお願い致します。
感謝
福井 亮
ビーエスト代表
かつら大手メーカー2社で、技術職から管理職まで幅広く従事。ヘアケア業界では35年以上のキャリアを持つ。