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かつらは初めてで、こういったメーカーに相談もした事はありません。
10年以上前から脱毛や薄毛が気になり、前髪や天頂の髪の毛はあまり無いので、かつらを使用するのは難しいかと思っていました。
「何とかしたい…」
と思っていても、なかなか勇気が出なくてずっと悩んでいました。
そんな時にインターネットでこちらを見つけて、電話やネットで遠距離でも注文できるので
「まずは電話だけでもしてみるか。」
と思って電話してみました。
自分の頭髪の状況や希望などを良く聞いてもらえて、細かな点まで丁寧に説明されたので、試してみる気になったのです。
そして、サンプルセットが届いて色々試してみました。
私の場合は、家族にオープンだったので皆に見てもらって、評判もすごくいいのでそのままオーダーしました。
オーダーの指示も特に難しい所は無く、届いた次の日にはかつらオンラインさんに返送出来ました。
私の場合は、見本かつらがピッタリだったので、同じように出来るかが少し心配でしたが、完成したオーダーかつらは見本と変わらない出来栄えで丁度いい感じです。
違和感なく装着できたので、外出時に使用しています。
初めは家族も
「大丈夫なの?」
とあまり良い顔をしていませんでしたが、見本かつらやその他のセットを見て納得してくれました。
完成したかつらも
「良く出来ている!」
と喜んでくれていますので、やって良かったと思っています。
またよろしくお願いします。
店長より
今回は、かつらは全く初めてという方のご注文です。
10年以上薄毛で悩んでいて、なかなか一歩が踏み出せなかったとの事です。
初めてかつらを着けた時
かつらという物は、大きく外見を変えられるものでして、時には別人になる事も可能です。
こういう特性ですので、初めてかつらをご試着した時には当然、違和感があるはずです。
今迄、何年も何十年も髪の毛の無い状態に慣れていたのですから、それがいきなり解消されると
「エッ…!!」
となるのは当然です。
最低でも、5才から10才は若返ります。
人によっては、10才から20才位若く見える場合も有ります。
勿論これは、見本かつらのお試しの話でして、実際の目標としては
「実年齢程度か、少し若く見える程度」が良いと思います。
やはり、脱毛が進行してくると、見た目がどうしても老け込んで見えます。
状態にもよりますが、10才から20才位年上に見えてしまう場合もありますね。
あまり若々しくする必要は無いので、”老けて見えてしまっている”分を取り戻すぐらいでいいかと思います。
ちなみに、見本かつらを着けてみて最初は
「ちょっとこれでは、若すぎて違和感あるな~」
と思っている場合でも、鏡の前でかつらの位置を合わせたり、ブラシでセットしたりする内にご自分の目が慣れてきます。
そして、雰囲気を掴んだ後で、かつらを外すと
「あれっ?こんなに薄かったかな?」
と大抵の人は思われるようです。
何でもそうですが、違和感が有るのは最初の内だけなのかもしれませんね。
かつらの染め方
さて、今回は当店では比較的に若い部類に入る40代の方です。
(もっと若くて10代、20代の方もいらっしゃいますが…)
白髪もあまりないとの事で黒髪のみで作成します。
白髪は人工毛なので、黒髪のみという事は人毛メインとなります。
当店では、基本的に人毛メインでかつらを作成します。
ただ、人毛には大きなメリットと多少のデメリットが有ります。
これを正しく理解していると、自然で扱いやすいかつらを使用する事が出来ます。
*勿論、当店はそのデメリットを可能な限り改善して自然で扱いやすいかつらを提供しておりますので、ご安心くださいませ。
大きなメリットとしては
”とにかく自然”これに尽きます。
当然ですが、人毛より自然な人工毛はありません。
自然なかつらが欲しいなら、”人毛”一択になります。
次にデメリットですが、2点あります。
・退色(色落ち)する
・毛絡みが起こる場合がある
最初の”退色”ですが、人毛は一旦脱色(色を抜いて)してから、任意の色に染め上げます。
こうしなければ、一定の色にならないので、かつら製造には必要不可欠な工程です。
そして、新品のかつらを使って数カ月から1年以上経ってくると、だんだんと色が落ちて明るくなってきます。
ある日突然ではなく、本当に徐々に落ちていくのでご本人や周囲の方でも気付きにくいものです。
ただ、この退色は染める事で解決できます。
ご自身で市販の白髪染めで染めたり、当店でも有料ですが染められます。
その後、又色落ちしたら染め直すという繰り返しになります。
ご自身で染める場合の注意点が有ります。
・真っ黒の色を選ばない
・染めてから放置時間を置き過ぎない
・ベースに付けない
市販の白髪染めでもいいのですが、自毛が真っ黒の方以外は一番暗い色を選ばない方がいいですね。
真っ黒けなかつらになって不自然になります。
中間色ぐらいが一番いいと思います。
次に放置時間ですが、説明書通りに時間をかけるとオーバータイムになって黒くなります。
というのも、皆さんかつらを染めるのは慣れていないので、塗り始めから終わるまでに長時間かかると思います。
その後更に放置時間では、最初に塗った部分は相当な時間が経っていることになります。
手早く塗布できる場合は規定通りで、慣れていない場合は半分から3分の2ぐらいの放置時間でいいと思います。
真っ黒になれば簡単に戻りませんが、色が物足りない場合はもう一度やり直すだけなのでリスクは低いです。
最後の”ベースに付けない”ですが、メッシュやテープ部分の接着面に染料が付くと取れません。
その為、肌色や透明の素材が黒くなると、毛量を薄めに設定している時は根元が黒くなってしまいます。
その状態では想定以上に毛量が多く見えてしまうのです。
薄毛をカバーする”粉”や”増毛スプレー”のような原理です。
ベースが染まっても、壊れたりダメージを受ける訳では無いですが、上記のような現象とかつらを裏から見た場合の”見た目”が悪くなりますね。
”裏から見た時の見た目”は、髪型にあまり影響はありませんが、なんだかちょっと汚れているようで勿体ないですね。
ご自身で染毛される場合は、上記3点にご注意下さい。
次の”毛絡み”ですが、これは当店では”ある工夫”によってかなり軽減出来ています。
ただ、説明し始めると長くなりますので、またの機会にお話しします。
今回は、見本かつらと同じようにしたいとの事で、Mサイズで毛量は90%とやや多めです。
長さは10~11㎝で髪の毛の色は標準よりやや明るめです。
スタイルは左から軽く流しますが、前髪は下げてほんのわずか自然に右へ流す感じです。
無造作で自然なスタイルになりました。
お届け後のお電話で
「見本と同じようになっているので良かったです。家族にも見てもらって反応は上々です。ありがとうございます。」
と言われていました。
製品も気に入って頂きまして何よりでございます。
今後ともよろしくお願い致します。
感謝
福井 亮
ビーエスト代表
かつら大手メーカー2社で、技術職から管理職まで幅広く従事。ヘアケア業界では35年以上のキャリアを持つ。