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かつらは初めてですが、大手メーカー2社で相談した経験は有ります。
どちらの会社も値段が高かったので、その時はやりませんでした。
ただ、やはり髪の毛が薄くてその後も悩んでいたのですが、たまたま友人がこちらの会社を利用していまして紹介を受けました。
友人が自然な感じにかつらを使っていて、
「一度試してみたら?」と言うので、思い切ってこちらに相談しようと思ったのです。
また、価格も手ごろで見本のかつらを試せるので、それならと電話してみました。
そして、電話の対応が良かったのでお試しを依頼しました。
すぐに見本セットが送られてきて、友人にも見てもらいました。
見本のままだと毛量が多いと感じたので、オーダー時は1割ほど減らす事にしました。
かつらの装着時のピンが上手く出来なかったのですが、何度か試すうちに何とか出来るようになりました。
福井さんに電話相談の時に伝えましたが、
「男性はヘアピンに慣れていないので、初めは上手く出来ません。」
「慣れの問題なので、必ずうまく出来るようになりますよ。」
と言われて、まさにそんな物ものだと思いましたね。
見本セットを返却してからしばらくかかりましたが、オーダー製品が到着しました。
軽く乗せて試しただけですが、毛量がちょっと多めでしたね。
その後はしばらく様子を見ていましたが、いよいよ本格的に使うので、その前に少しカットしてもらいました。
全体に毛量を減らして後ろを少し短くしてもらいました。
2日ほどで調整カットされたかつらが戻ってきまして、希望通りになって良かったです。
かつらを着けると若く見える事が良かったです。
また何かあれば相談させてもらいます。
宜しくお願いします。
店長より
今回は、当店のお客様からご紹介された70代男性のご注文です。
薄毛で悩んではいたが、相談した大手かつらメーカーでは高過ぎるとの事です。
かつらのピン装着について
かつらの装着方法は大きく分けて
・ピン(ストッパー)
・テープ
上記の2種類です。
他にも接着剤や編込み、マジックテープなども有りますが、大多数の人に利用されているのは上記2種類となります。
そして、テープは両面テープでかつらをくっつけるだけなので、難しく考える必要は無いのですが、ピンはそうもいきません。
実際にお店で対面にてピンを実演して
「ピンはこの様に内側に湾曲しているので、反対に反らせてクシを開き、自毛をすくってパチンととめて下さい。」
等と説明しても、初めての方はまず出来ません。
(男性はヘアピンに慣れていないので当然ですが…)
稀に器用な方はそこそこ止められたりするのですが、ほとんどの方はかつらが頭皮から1㎝位浮いていたりします。
「なんかかつらが動いてすぐに取れそうですが…」
「ちょっと触るとかつらがずれるのですが…」
というような状態になります。
これは、自毛の根元にピンが絡んでいないからで、頭皮から1~2㎝浮いてピンが引っ掛かっている状況です。
これではかつらが安定しませんので、もう一度ピンのクシを開いて自毛の根元付近を狙って、すくうようにピンを滑らして上から押さえるだけです。
言葉にすると伝わりにくいのですが、
「いかに自毛の根元にピンを止めるか?」
というだけのシンプルな作りなので、何度か練習していく内に皆さんお上手になります。
長年使用されている方は、片手だけで装着や、目をつむっても装着できます。
毎日繰り返し行なう動作ですので、自然と体が覚えるものです。
過去にかつらのピン装着が出来なかった方はおりませんので、ご安心くださいませ。
ピン装着時のご注意
上記でお伝えした通りピンは誰でも上手くなりますが、むしろ慣れて来た頃に気を付ける事が有ります。
それは、
「ピンをきつくとめ過ぎ」
というケースです。
かつらのピン装着も慣れてくると、”強くビシッと”とめれられる様になります。
勿論、”ビシッと”とまっているのはいいのですが、強過ぎは大いに注意が必要です。
ピンはその構造上、かつらに縫い付ける事が必要ですが、縫い付けると当然位置は固定されます。
そして、毎日同じ位置で装着する事になります。
すると、強い力で自毛にピンをとめている場合は、常に自毛を引っ張っている事になります。
時たま強めに装着している分には、問題ありませんが、上記の様に”強くビシッと”を毎日のように長年続けていると、ピンのあたる箇所の自毛が抜けてくることが有ります。
これは長年ピンによって引っ張られるうちに、負担がかかり自毛が抜けてしまうからです。
ただ、この状態になるまでには、長い期間、可能な限りかつらを引っ張って強くとめている事が原因ですので、通常の力で普通にピンをとめている分には心配する必要はありません。
皆さん初めは
「難しい」
「うまく出来ない」
等と言われますが、少し経てば上手になって無意識に強くとめていることが良くあります。
外出の際や、イベント時は強めでもいいのですが、普段は普通に装着される事をお勧めします。
ある程度、根元にとまっていれば、かつらは外れたり・ずれたりすることはありません。
くれぐれもかつらピンの”強くとめ過ぎ”にはご注意下さい。
尚、当店では、かつらにピンを縫い付けない”移動ピン”を使われるお客様がほとんどです。
ピンの後ろにツメが有り、そのツメとピン本体でかつらの縁を挟み込む事でかつらにピンを固定できます。
ご自身でピンの脱着が出来て、定期的にピンの位置をずらせるのでおススメです。
ピンの詳細は下記をクリックして下さい。
お届け後、しばらく様子を見ていらしたようですが、毛量を少し減らすのと後ろの長さを少し切りたいとの事で調整致しました。
当初のご指定よりもだいぶサッパリした感じをご希望されていました。
毛量もご指定の80%から10%以上減らして、全体的にシルエットがタイトになりました。
左からサラリと右に流して、前髪も自然に軽く流します。
ベースはMサイズで、色は明るめで白髪を10%入れています。
長さは全体が10㎝前後ですが、後ろを長めになっていたのを短く調整したので、軽くなりました。
調整後のお電話でも
「希望通りにカットされているので良かったです。ありがとうございます。」
と言われていました。
製品も気に入って頂きまして何よりでございます。
今後ともよろしくお願い致します。
感謝
福井 亮
ビーエスト代表
かつら大手メーカー2社で、技術職から管理職まで幅広く従事。ヘアケア業界では35年以上のキャリアを持つ。