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かつらの使用は初めてで、3年ほど前にＡＮ社で相談だけしましたが、一台で60万と言われてやらずにそれっきりでした。
今回は当時よりも髪の量が少なくなってきたため、かつらをやってみようと思い色々探していました。
私の場合は、2：8分けの2の部分がだいぶ少なくなっているので、脱毛範囲がカバーしきれなくなってきたのです。
こちらでは、オーダーメイドのかつらを安く購入できる事が気に言って注文しました。
そして、福井さんのていねいな説明と対応に安心感がありましたので、かつらが初めてでも思い切ってやれましたね。
かつらが届くまでは、年末年始があったので時間が長かった（私の場合2か月ほど）のと、白髪をもう少し増やせば良かったと思っています。
商品自体は思ったよりも良く出来ていて、比較的満足して使用しています。
今後とも宜しくお願いします。
店長より
ご連絡ありがとうございます。
今回のお客様は、相談経験はあるのですが、かつらを実際に使用した事は無く、全くの初めての60代の方です。
数年前の大手メーカーの相談時には、かつら1台で60万という高額な値段を提示されたようでして、
「全然、やる気にならなかった」との事でした。
かつらをずらして装着？
見本セットをお届けしてから、何度もご連絡を頂きまして、少しづつイメージを固めていただきました。
このお客様で印象深いのは、毛の長さのご指示について、右横に比べて左横が3ｃｍほど長く指示されていました。
ちょっと説明しますと、かつらは通常、左右均等に作りましてそれをバランスよく頭に装着します。
余程、頭の形や耳の位置がずれていない限りは長さも大体は左右均等にします。
そこで、ご本人様に確認しますと、やはり見本かつらをずらして装着していたとの事です。
かつらの基本的な装着位置は
・額の広さは、眉毛からかつらの生え際まで、指3～4本分
・左右は均等に設定する
勿論、好みが有りますので上記は絶対ではないですが、かつら装着位置の基本中の基本です。
参考にして下さい。
その後、それらを考慮しましてカットを行ない、ご本人様の気にされていた「あまり増えすぎない」をテーマに仕上げを致しました。天頂部は特にボリュームを減らして更に薬液処理で根元を抑えてお届け致しました。
かつらの薬液処理
上記でも少し触れましたが、人毛のかつらには根元に特有の癖が発生します。
これが人工毛のかつらであれば、高熱のスチームやアイロンによって、この癖を矯正する事は比較的容易にできます。
（勿論、かつら技術に慣れている技術者であればですが…）
しかし、人毛の場合は、この癖は熱処理では直りません。
かつらの洗髪や毎日のセットで少しづつ直っていきますが、自然に馴染むまでは普通に使って数か月かかります。
当店では、お届けしてすぐに馴染むようにこの癖を薬液にて矯正しております。
これは、かつらの根元の流れを人間の毛流に限りなく近づける為に行なう特殊な作業です。
当店独自の技術ですので、具体的にはお伝えできませんが、これをやるとやらないとでは装着感が全く違います。
数カ月かかる”人毛かつらの馴染み”をすぐに表現できますので、
「初めからピッタリくるのは、驚きです！」
「今迄のかつらよりはるかに自然です！」
等と、お客様に言って頂けるのです。
そして、薬液で処理していますので、その根元の毛流が長持ちする訳です。
今のかつらに満足できていない場合は、ぜひ一度、当店の技術の高さをお試しくださいませ。
数日後に「その後のご連絡」を致しまして、しばらくご不在になっていましたので心配していましたが、
ご本人様から
「もう使用していますよ。」
「思ったより良かったですよ。」とご連絡を頂戴しました。
気に入っていただいて何よりでございます。
これからも、宜しくお願い致します。
感謝
福井 亮
ビーエスト代表
かつら大手メーカー２社で、技術職から管理職まで幅広く従事。ヘアケア業界では３５年以上のキャリアを持つ。