目次
かつらはAN社で10年以上使っています。
当時、2つのかつらを購入しましたが、1個は装着できる面積が小さく、装着するのに大変でした。
大変高額だったので、かつらの契約時に組んだローンで苦労しました。
今回は、装着できる大きめのかつらが痛んで毛が抜けて来たので、今後をどうしようかと悩んでいました。
大手かつらメーカーは価格が高く、もうかつらはあきらめていたが、御社の価格ならローンも使用せずに製作が出来て良いと思いました。
後は耐久性がどの程度か長い目で見たいと思います。
御社を選んだ理由は、一番は低価格であるという事です。
そして、見本も試せるという事でしたので、安心できました。
届いた見本かつらも品質も良く、その他のサンプルも充実していて選択しやすくて良いと思います。
定期的にメールでの進捗状況があり、コロナの影響など分かって安心でした。
受け取った新しいかつらは髪型も気に入っています。
できれば旧かつらの修理をお願いしたいと思っています。
その際は、よろしくお願いします。
店長より
今回は、大手製品をご使用中で、痛んでいるので早目をご希望の60代のお客様です。
かつらが痛んできた時はどうする？
かつらは必ず痛むものです。
大抵は、数年間ご使用頂ける物なので耐久性が有るように感じられますが、ご使用する度に必ず痛んでいるのです。
具体的には
・抜け毛
・ベース劣化
この2点です。
かつらはベース素材のメッシュやネット、コーティング素材に手作業で髪の毛を植毛します。
植毛方法はメッシュやネットには結んで、コーティング素材には挿して植え付けていきます。
人間の髪の毛の様に、根元から新しい毛が生えてこないので、根元に負担がかかります。
その為、根元が切れてかつらの毛が抜けていきます。
抜け毛は比較的に目に見えない物ですが、1日に少なくても数本から十本程度、多ければ数十本抜けます。
これは、オーダーしてからどれぐらいの日数が経過しているかにもよります。
洗った時や、ブラッシング、手で触った時など様々な状況で抜け毛は発生します。
ただ、かつらに植毛されている毛の本数は1万～2万本程度ありますので、徐々に抜ける分には目立ちません。
一方、ベースの劣化ですが、装着時には頭に直接触れるので、皮脂や汗などが常に付着している状況になります。
こういった汚れは洗髪時に落ちますが、ご使用時には必ずそれらが繰り返されるので、少しづつ影響を与えます。
メッシュやネットはコーティング素材よりもやや強いのですが、それでも素材自体が弱くなっていきます。
例えていうなら、古くなったプラスティックや網戸のメッシュの感じです。
見た目は何ともなっていないが、古いものを触ってみるとボロボロ崩れるような感じです。
大抵、上記のような劣化や痛みは、2年から3年位で少しづつ目立ってきます。
その時に、修理をしたり新しく買換えをしたりする必要が有ります。
ベースの痛みがひどくなければ、大抵は修理できますが、あまりにも劣化が進んでいると修理不可の場合も有ります。
目安としては、メッシュの亀裂やコーティングの亀裂が小さければ修理できますが、完全に穴が空いていたり、触ると部材がボロボロ取れる様なら修理は難しいですね。
そうなってからでは、不安定な髪型や装着状態のまま使う事になるので、修理の際はお早めにご相談くださいませ。
少し短めのマッシュヘア？
今回のスタイルは、最近若者に人気のマッシュルームヘア（マッシュヘア）です。
サンプルご返却時にご自身の画像を送って頂きまして、とてもお若い感じでした。
全体的には6㎝～7㎝位で少し短めです。
毛量は年齢相応よりも少し多目の80％です。
毛量は本当にお好みで皆さん違いますね。
例えば70代の方でも見本かつらの90％で全然少ないという方もいらっしゃいますが、20代の方で90％だと多すぎると言われる方もいらっしゃいます。
ご自身の自毛に合わせるのが正解ですが、
本来は”ちょっと少な目”位の毛量が無難ですね。
あまりかつらで毛量が多いと、すごく髪の毛の多い人に見えますので…
と言っても最終的には、ご本人のお好みなのでご自由に設定するのが一番かもしれません。
黒髪の色はやや明るめで、自毛に白髪は有りますが、染めているとの事ですので横後ろだけに10％程度のみ白髪を入れる事になりました。
お届け後のお電話でも
「いい感じですね。もう使っていますよ！」
「横と後ろの毛量が少し多いけど様子を見ますね。」
「近々、修理もしたいのでお願いします。」
と、ご感想を頂戴しました。
製品も気に入って頂きまして何よりでございます。
今後ともよろしくお願い致します。
感謝
福井 亮
ビーエスト代表
かつら大手メーカー２社で、技術職から管理職まで幅広く従事。ヘアケア業界では３５年以上のキャリアを持つ。