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今回は、かつらを使用中の方や使用を検討している方向けにかつらの選び方をお話しいたします。
かつらの選び方のコツ
もっとも、かつらを選ぶ前に「メーカーの選び方」なんていうのもお話しした方がいいかもしれませんが…
まあ、それに関してはどのメーカーを選んだとしても担当者次第と言えますね。
ちょっと大きめのかつらメーカーなら、最初の相談は営業マンで契約後に商品を納めるのは、理美容師の資格を持った技術者といった流れです。
この「営業マン」と「技術者」どちらの方が、ユーザーにとって重要なのか?
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モチロン、「技術者」です!
これはもう間違いがありません。
かつらはどんな契約や商品購入でも、最終的には技術を行なう人の腕次第で良くも悪くもなります。
くれぐれもカツラ購入の際は「腕(センス)の良い人で頼むっ!」と強力に伝えた方がいいです。
ちなみにベテランでもセンスのイマイチな人は意外といますのでご注意ください。
(これは床屋さんや美容室でも同じことが言えます。)
中小や個人店では営業マンも技術者も無いので、対応する人のレベルを見極めておくことが肝要です。
かつら購入の前にかつらのお試しやカット等受ける機会が有れば、その時の技術力を良く見る事です。
かつらのベース素材の種類
さて、かつらの選び方ですが、ベースやネットの種類は昔から何十種類もありますが、意外と使われているのは数種類だけです。
かつらの作りはメーカーによっても(メーカーの中でもお店によって違ったりもします)偏りがありますが、実はどこも似たり寄ったりです。
大きく分けると2種類ですね。
肌色の細かいメッシュか、黒くて目の粗いメッシュです。
それぞれの用途としましては
・肌色メッシュは、天頂部に髪の毛があまり残っていないor結構薄い方向けです
・黒色メッシュは、比較的髪の毛が残っている方向けです
とはいえ、頭髪が薄くなってきたのでかつらをする訳ですので、多くの方は肌色メッシュのベースが適しています。
良くあるかつらメーカーでのやりとり
よく、各メーカーでこんなやり取りが有ります。
営業マン「○○様は、てっぺんの毛が残っているので、メッシュを粗くして自毛を引き出してかつらと馴染ませましょう!」
と、こんな営業トークを使いますが、
実はこれ、あまり意味がありません。
粗いメッシュと言っても10㎜~20㎜位ですので、自毛を引き出すのは結構面倒です。
そして、もっと粗いメッシュや縦のラインで出来ているメッシュもありますが、ブラシでカンタンに毛が引き出せるぐらいの毛量なら、そもそもかつらが必要ありません。
つむじだけや分け目だけの小さいかつらを使用した方がよっぽど自然になります。
要は毛が少なくて頭が肌色っぽく見えるのなら肌色メッシュで、髪の毛で黒っぽく見える方なら黒系のネットや人工皮膚を併用したりするのが良い選択となります。
やはり、かつら作成の際の重要な事は
・腕(センス)の良い技術者
・薄毛部分の的確な把握
・自分のライフスタイルに合った装着方法
その他にもかつらに植える毛や素材の品質はもちろんありますが、余程の激安でもない限りは大抵ある程度の品質を保っています。
当店ではお顔を合わせないやり取りにはなりますが、その分、先入観無くじっくりとお電話でご相談を受けております。
そして、見本かつらを中心にしてお好きな時間にご相談できますので、ご安心ください。
ビーエスト代表
かつら大手メーカー2社で、技術職から管理職まで幅広く従事。ヘアケア業界では35年以上のキャリアを持つ。