かつらオンラインの提携工場に行ってきました!!と言っても少し前になります。
残暑も厳しい今年の8月の末でした。中国に前回訪れてから、今回は4か月ほど経ちました。
タイトルはちょっと大げさですが、今回は商品の打ち合わせと、かつらの工場の生産ラインのチェック。
そして、工場の担当者にとっては耳の痛い「ここ最近のかつらの商品の改善点」です。
サイトでも書いてありますが、工場の担当者いわく「かつらの品質について、日本人は世界一うるさい!」
「その日本人の中でもあなたは、一番うるさい!!」といつも迷惑顔です。
話は変わりますが、中国人と言うのは(あくまでも私から見てですが・・・)非常に大雑把です。
面倒くさい事を頼むと、即答(本当に1秒もかかりません!)で「それはできません」と断るか、
「OK,OK,全然問題ないですよ!」と言って、後になって「全然、出来ませんでした」というか、どちらかです。
(全部がこうではないにしても、このどちらかに遭遇する確率は非常に高いです。体感で80%~90%です)
初めから断られるのも困りますが、あてにしていて後から断られるのは、本当にキツイものがあります。
(いまだに慣れない部分でもあります・・・)
しかし、こちらがややこしい事を言わない時の、中国人とのお付き合いというものは、本当に楽しく過ごせます。
良く喋り、良く食べて、そして良く飲んで・・・アっという間に2時間~3時間過ぎてしまいます。
ところで、話の途中ではございますが、カツラの工場の動画をUPしました。
普段は見られない映像ばかりですので、是非、ご覧下さい!!
話が本題からそれましたが、今回はいつもの提携工場との打ち合わせ、それとは別に、もっとより良い素材とかつらを求めて、新たな工場へも視察と商談に行きました。
事務所こそは市街地から、車で何とかいける距離です。
が、しかし「では、ちょっと遠いいのですが、工場に行きましょう」と言ってから、その工場へ着くまでの道のりと言ったら・・・相当距離がありました。
この地域は割と交通量が少ないので、皆バンバン飛ばしているのですが、2時間位かかりました。
時間にするとそんなに大したことはないのですが、車を飛ばしての約2時間はやっぱり遠いですね。(距離にして150km以上はあったと思います)
そして、山奥の(昼間でも薄暗い)工場と言われる建物に到着しました。
(゚◇゚)~ガーン「何だ?この廃屋は!ここはまるでオバケ屋敷じゃないか!!」
私が子供の頃、建設途中で投げ出されて廃墟となった団地があり、夜になると幽霊が出ると噂のあった「おばけマンション」まで、思いだす始末・・・
本当にそのまま、Uターンして帰ろうかと思いました。大きさは、日本の6戸位の小さいアパートと言ったところでしょうか。
窓はあるけどガラスが無い!入口はあるけどドアが無い!真夏だというのに当然、冷房も無く、低い天井にシーリングファン(大きい扇風機みたいなもの)が、ブーンブーン回っています。
建物の奥に案内された時は、「このままどこかへ連れていかれたらどうしよう・・・」と真面目に考えていました。
そして、黙々と数人の男女が点在して、かつらの制作を行なっています。
こちらから挨拶しても「・・・」何も反応が無く、内心「駄目だなこりゃ・・・」と考えつつ案内されていました。
そして、このかつらの工場の責任者と、依頼してあったかつらのサンプルについて、ああだこうだと話している内に、すっかり「オバケ屋敷」に居る事も忘れて、時間が過ぎて行きました。
結局この工場では、技術的には若干物足りないものの、人毛の手配(仕入れ)をかなり手広くやっているので、質の良い人毛を大量に保管してあり、私としては今後に期待するという事で、かつらの工場の社長さんとも、再会を約束しました。(実はカツラの別工場も、もっと遠くにあってそちらは、きれいで広い工場との事です)
今回も本当に楽しくそして、驚きの中国でした。
まだまだお伝えしたい事はありますが、また次の機会にお話ししたいと思います。
福井
ビーエスト代表
かつら大手メーカー2社で、技術職から管理職まで幅広く従事。ヘアケア業界では35年以上のキャリアを持つ。