かつらの洗い方について

かつらの洗い方について

 

今回はかつらを使用する上で避けては通れない
「かつらの洗い方」についてお話しします。

 

 

かつらのシャンプーは必要?

 

そもそもですが、こんな質問を受ける事もあります。
「かつらは洗うのですか?」

答えとしては
「モチロン洗います」

自分の頭髪もシャンプーするのに、かつらだけを洗わないというのは不自然ですよね?

 

ただ、かつらユーザーによって本当に千差万別で

「かつらを作ってから2年経つけど、1回も洗っていない」
というツワモノ(!?)や

「どんな時もちょっとでも使ったら、必ず洗う」
というマメな方までいらっしゃいます。

 

 

かつらを洗う必要性

かつらを洗う意味は大きく分けて2つあります。
・清潔に保つ(臭いや雑菌を取る)
・長くもたせる(耐久性を上げる)

 

最初の「清潔に保つ」に関しては、自毛と一緒の考えです。
汚れを溜め過ぎると、臭いの元になったり雑菌が繁殖してかゆみの元になったりします。

そして、意外なのが次の「長くもたせる」ではないでしょうか?
これは、かつらの毛とベースに対してケアをするという意味合いにもなります。

 

かつらの毛やベースは人工的に作られたものなので、天然成分の汗や脂には弱いのです。
これらが付着したまま使用していると、ベース素材やかつらの髪の毛に悪影響が有ります。
顕著に表れるのが、テープや接着剤を付けるコーティングの部分で、脂を吸って劣化しやすくなります。

また、ベース素材は化繊で出来ているものが多いので、同様に劣化が進みます。
(ただし、ベースはかなり丈夫なので徐々に劣化します。そして、突然ベースが破れ始めたりします。)

 

 

ベースの破れ

 

 

ただ、かつらを洗う上で注意点ですが、

・洗いすぎない事
・強くこすらない事
上記2点に留意する必要があります。

 

基本的に洗い方は付け置き洗いで、

こちらから当店ホームページにあるかつらのお手入れ方法が見られます。)
シャンプーをすすいだ後は、必ずリンスやコンディショナーかトリートメントを行なう事です。

 

これはくし通りを良くして髪の毛を守るという意味が有ります。
特に人毛を使用している場合は、非常に重要です。 
当店の会員様には、常に注意を促している部分です。

 

男性の感覚だと、リンス後にヌルヌルが残っていると良くすすいで取ろうとしますが、このリンスのぬるぬるが残っている位ですすぎをやめる事です。 
あまり良くすすいでしまうと、リンス成分も取れてしまうので意味が有りません。
(これはかつらの場合です。人頭の場合は頭皮にリンス成分が残りすぎると、皮膚のトラブルを起こす事もあります。)

 

 

かつらを洗う頻度の目安

そして、洗う頻度は季節や使い方によって、色々ですが週に1~2回ぐらいが良いと思います。

夏場は汗が脂が出やすいので、回数を増やして軽めに洗って、冬は回数を減らしてジックリ洗う。
そんなペースでも良いかと思います。

 

かつらを付け置き洗い

 

 

 

【番外編】
では、匂いがついて取りたい場合や、スプレーカスが取れない場合はどうしたら良いのでしょうか?
(これは一時的な対処で、通常時は行わないで下さい。製品が傷む可能性があります。)

匂いに効くのが、洗濯石鹸です。
要は洗濯機に入れる洗剤ですね。 
これを適量ぬるま湯に溶かして付け置きで洗います。
結構、匂いが取れて良い香りがしたりします。

 

スプレーカスにはマジックリンです。
そうです、あの換気扇等の脂汚れを取るマジックリンです。
これをカスのついている部分に付けて、しばらく放置後に目の細かいブラシ(猪毛ブラシが良いです)で良くこすって落とします。
結構、取れます。

くれぐれも上記の方法は非常事態用なので、安易には行わないで下さい。
(自己責任でお願いします。)

 

適切なお手入れで、ご愛用のかつらを良い状態に保ってご使用くださいませ。

 

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